【長期投資編】個別株よりETFがおすすめ?

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長期投資では個別株よりもETFがおすすめというけど、そもそもETFってなに?

どうしてETFの方がおすすめなの?個別株じゃだめなの?

私が投資のお手本としている高橋ダンさんを始めとして、個別株への投資よりもETFへの取引をオススメしている投資家は少なくないように思います。

そこで、この備忘録では、①そもそもETFとは何か、②ETFがおすすめとされる理由について書き残していきます。

”ETF”ってなに?

ETFは上場投資信託といわれ、様々な指数に連動した金融商品です。

ちょっと何言ってるのか分からない…

指数とは、たとえば日経平均株価やS&P500、NYダウといったものです。
ETFは、指数の値動きと同じような運用を目指す商品なのです。

たとえば、SPYというETFがありますが、このETFはS&P500という指数に連動するためにS&P500の銘柄で構成されています。
なので、個別銘柄と異なり、ETFを買うということは、それだけで複数の株式に分散投資ができるということを意味します。

せっかくなので、S&P500指数とSPYの値動きを見てみましょうか。

S&P500指数のチャート図(tradingviewより)
SPYのチャート図(Tradingviewより)

上図はS&P500指数(左)とS&P500指数に連動したSPY(右)の2015年から2020年のチャート図ですが、値動きがほとんど同じですね。
まさにETFにより株式市場にも投資できてしまうのです。

”株式”という点からいえば、ETFは株式のお弁当パックといったところでしょうか。
なぜ指数に連動した運用が可能なのか、細かな仕組みについては割と複雑で私自身分かったような分かっていないようなところがあるので、詳しく知りたいという方は一度調べてみてください。

ETFの仕組みについて詳しく知らなくても投資はできますので安心してください。

ETFをオススメする理由

さて、なぜETFがおすすめとされるのか、その理由について説明していきます。

リスクを分散できる(多様化できる)

一つ目の理由は、分散投資ができる点にあります。
先ほど書いたとおり、ETFにより様々な指数・市場に投資することができます。
日本だけでなく、アメリカ市場、そのほかの海外の市場、セクター指数など、様々です。

個別株に比べるとリスク分散・多様な投資を可能としてくれます。

低コストで株式と同じ感覚で取引できる

ETFは投資信託ですので手数料がかかります。
同じ投資信託であっても、いわゆるインデックス投資よりも低い手数料である場合が多いです。

また、いわゆるインデックス投資の場合は終値での取引となりますが、ETFは「”上場”投資信託」ですので、株式と同じようにリアルタイムで取引ができるます。

リスクが低く投資しやすい

まず個別株は会社の倒産リスクがあるのに対して、ETFについてはそのリスクは極めて低い点が挙げられます。

また、倒産リスクとは別に値動きの変動率という意味でのリスクという意味でもETFはそこそこのリターンを得つつ、リスクを抑えられるという位置づけにあります。

資産運用に用いられる商品はいろいろあります。
中には投資というよりも投機に分類できる商品もありますが、商品ごとのリターン・リスクの分布を示した図がありましたので確認してみましょう。

資産運用のリターンとリスクの分布
ほろほろさんの運営するHP「IF30」『資産運用の種類とは?初心者も押さえておきたい18種類の投資方法を解説』より引用

私が注目しているのは、ETFは一般に株式よりもリスクが低いとされているが、そこそこのリターンが期待できる点です。
株式のような一発爆上げを期待している方には少々刺激が足りないかもしれませんが、安定的な資産形成にはETFがおすすめなのです。

ノイズを受けにくい

個別株はその会社に関するニュースが出ることにより大きく上がることがあれば大きく下がることもありますが、ETFは特定の指数に連動した運用を目指していることから複数の銘柄を保有していますから、1銘柄で大きなニュースが出たとしても、そのほかにたくさんの銘柄がありますので、1銘柄に限定したニュースに値動きが左右されにくいという安心感があります。

たとえば、個別株Aと個別株Aを構成銘柄に含むETFがあったとします。
ここで、個別株Aが不祥事を起こし、株価を大きく下げた場合を考えてみましょう。
このような場合、ETFであれば個別株Aだけではなく個別株B・C・Dの株価変動も考慮されるので、ETF自体の価格が上昇するということもありうるわけです。

もちろん、B・C・Dも下がっていればETFが下がることもありますが、個別株の突発的なネガティブニュース(ノイズ)に左右されにくい点は精神的なストレスを軽減してくれます。

とりわけ、短期投資においてはテクニカル分析を通した投資をしますが、個別株だと出来高の大きさによっては個別のニュースが流れることによってテクニカルを無視したような値動きになることもあるのです。

先ほどの例の図では「個別株では下がり、ETFでは上昇も!」と強調しましたが、もちろん逆もあります。(個別株Aがポジティブニュースで暴騰もB・C・Dが下落したためETFの価格は下落あるいは微増にとどまる等)

ただ、ここで一番強調したいのはETFという指数に投資することにより良くも悪くも個別株のノイズを軽減することができるという点です。

個別株は否定しない

以上、ETFのおすすめの点について書き残していきましたが、もちろん個別株を否定するわけではありません。

私自身も保有している個別株がいくつかありますし。
ただ、ETFを通して特定のセクター、さまざまな国に分散投資することで比較的安定したポートフォリオを構成することができるのです。

資産を増やせてこそ投資、もっと欲をいえば、”リスクは小さくリターンを大きく”してこそ投資だと思っています。いくらリターンが大きくてもリスクも大きいのであれば精神的にも辛いものがあります…

投資は自己責任で自由ですので、どのような投資スタイルにするのかも完全に自由です。
だからこそ、自分でリスク管理もしなければなりませんし、リスクを分散した投資をするべきだと思うので、今回はETFをオススメする理由を書き残しました。

ETFのおすすめ理由のまとめ

・分散(多様化)した投資がしやすい

・手数料が安く、株式と同じようにリアルタイムで取引できる

・リスクを抑えてリターンもそこそこ狙える可能性がある

・個別のニュースに左右されにくい

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