【長期投資編】ETFを探す①~米国市場~

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いろいろな指数に投資ができ、個別株に比べてノイズや倒産リスクが少ないことでオススメなのがETFです。

ETFを買ってみたいけど、「どんなETFがあるかよく分からん」と苦労したことがあるので、ETFの種類について、テーマを分けながら備忘録として残します。

この備忘録では、①おおまかに米国市場の指数に連動している主要なETFについて書き残しています。

米国市場の株式に投資しているETF

基本的には主要なダウやS&P500、ナスダックの指数に連動しているETFを紹介します。
また同じ市場でもその中のグロース株やバリュー株の指数に連動しているETFなどもありますのでここではそのようなETFもピックアップしていきます。
各ETFのタイトルからBloombergのマーケット情報に跳ぶことができるので具体的にどのような銘柄で構成されているのかを見てみてもよいですね。

*それぞれの表に書き込まれている数値は2021年1月時点のものなので、より正確に知りたい場合はリンク先のBloombergのマーケット情報にて確認願います。

DIA(ダウ工業株平均ETF)

DIA(ダウ工業株平均ETF)
ダウ工業株30種平均に連動する投資成果を目指すETF。毎月配当を実施しています。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
5,106,63523.974(十億USD)0.16%2.27%

SPY(SPDR S&P500 ETF)

SPY(SPDR S&P500 ETF)
S&P500種指数に連動する投資成果を目指すETF。S&P500種指数の全構成銘柄を組み入れ、保有銘柄のウエイトは時価総額ベースで算定しているので、GAFAMとテスラで23%ほどが構成されています。4半期ごとに配当実施。類似のETFにIVV、経費率が0.03%と少し安くなっています。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
110,210,810326.838(十億USD)0.09%1.66%

SPYG(SPDR ポートフォリオS&P500 グロース株式ETF)

SPYG(SPDR ポートフォリオS&P500 グロース株式ETF)
S&P500の成長銘柄で構成される指数に連動するETF。GAFAMで4割弱構成されているのでGAFAMの値動きに左右されやすい傾向がある。4半期ごとに配当。類似のETFにVOOG

出来高資産総額経費率直近配当利回り
3,343,3679.474(十億USD)0.04%0.93%

SPYV(SPDRポートフォリオS&P500バリュー株式ETF)

SPYV(SPDRポートフォリオS&P500バリュー株式ETF)
S&P500の割安銘柄で構成される指数に連動するETF。ヘルスケア20%、金融18%が柱。4半期ごとに配当。類似のETFにVOOV

出来高資産総額経費率直近配当利回り
3,034,5697.498(十億USD)0.04%2.20%

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%を対象にした指数に連動。IT28%、金融18%、消費財16%、ヘルスケア14%で構成。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
7,538,654207.595(十億USD)0.03%1.57%

QQQ(パワーシェアーズQQQ信託シリーズ1)

QQQ(パワーシェアーズQQQ信託シリーズ1)
ナスダックの非金融大型株で構成するNASDAQ100指数に連動するETF。IT49%、通信サービスと消費財で各18%。GAFAMが39%を占めているため、GAFAMの変動に大きく影響。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
33,955,847152.245(十億USD)0.20%0.70%

高配当株式ETF

高配当のETFに関心のある人も多いと思われるので、ここでは高配当ETFを取り上げます。
高配当の株式などは

HDV(iシェアーズ コア米国高配当株ETF)

HDV(iシェアーズ コア米国高配当株ETF)
高配当の米国株100銘柄で構成される指数に連動したETF。ヘルスケア22%、エネルギー19%、通信16%を中心に構成。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
331,5005.9100.08%4.14%

SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)

SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)
S&P500銘柄のうち高配当の80銘柄で構成されている指数に連動。金融23%、不動産18%、エネルギー11%が中心。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
833,2962.4520.07%7.14%

VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)

VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
大型株のうち配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成。金融やヘルスケア、消費財を中心に幅広く426銘柄に投資。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
1,671,68332.0890.06%3.44%

VIG(バンガード・米国増配株式ETF)

VIG(バンガード・米国増配株式ETF)
大型株で連続10年以上増配実績のある銘柄に投資。資本財と消費サービスを中心に212銘柄を組み入れ。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
1,705,59054.0990.06%1.86%

ETFを選択する際に気をつけていること

ETFを購入するとき、私は大体下記2点を見ています。

①経費率が0.5%以下であるか

0.5%という数字の具体的根拠はありません。
新興国のETFを買いたいと思ったときにこのくらいまでなら手を出せそうだと思っただけです。
長期投資を前提にETFを購入するのであれば経費率は極力抑えておいたほうが良いでしょう。

特に投資の分野であれば経費率が高いからといってより高いパフォーマンスをたたき出すものでもありません。
ここで紹介しているETFは経費率が低いものばかりなので経費率を心配する必要はないでしょう。
別の備忘録で他のETFを紹介していきますが、そこでは経費率の高いものも出てくるので、その際には購入するかどうかの参考材料にしています。

経費率についてもっと知りたい!こだわりたい!長期運用を前提としたときにどのくらいの費用がかかるのか知りたい!という方には次のブログ記事が分かりやすく非常に参考になりました♪
⇒『ETFの経費率について考える~やっぱり安さにはこだわりたい!~

ゆーたんさんという方のブログ記事となりますが、経費率のシミュレーションもされており、「え?経費率が違うだけでこんなに差が出るの?!」と視覚的にもわかりやすく解説してくれています。

②リスク分散(多様化)できているか

私は長期投資をするのであれば複数の銘柄を所有し、リスク分散をしておくことが大切だと考えています。

ここでいう”リスク分散”とはなんでしょうか?

投資を始めたころは色んな株をポートフォリオに加えておくことだと思っていましたが、もう1点押さえなければならない考え方がありました。

それは、”同じような値動きをしないものを選択する”ということです。

もっと具体的に説明しましょう。

たとえば、先ほどSPYとIVVというETFを紹介しましたが、両者はS&P500指数に連動するのでほとんど同じような値動きをします。
ということは、S&P500指数が下落したときは両者とも同じ程度下落することになるので、たとえ2つのSPYとIVVを買っていたとしてもそれはリスク分散にはなっていないのです。(SPYかIVVどちらか一方を買った方がスッキリする)

そこで、私はETF同士の相関係数に違いがあるか、あるいは目的に応じたETFの購入をするようにしています。
たとえば、SPYを基本としつつITに重点のあるQQQを買ったり、SPYを基本としつつ配当目的でSPYDを買います。

このように、値動きが相関性の小さい銘柄を組み合わせることが”リスク分散(多様化)”ができていると考えられます。

ETFの入り口へ

今回備忘録として残しておいたETFはダウやS&P500、NASDAQの指数に連動したETFですが、セクター別に投資しているETFや国別に投資しているETFといったものもあるので、別の備忘録にまとめます。

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