【長期投資編】ETFを探す③~投資地域別~

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いろいろな株式に投資ができ、個別株に比べてノイズや倒産リスクが少ないことでオススメなのがETです。
上場投資信託といわれ、運用を信託会社に任せるという点では投資信託などと同じなのですが、投資信託と異なり、個別株と同じようにリアルタイムで取引できるという違いがあります。

ETFを買ってみたいけど、「どんなETFがあるかよく分からん」と苦労したことがあるのでテーマを分けながら備忘録として残します。長期投資編とありますが、短期での活用もありうるのでこの辺りはあまり気にしない方がいいかもしれません。

ここでは、投資地域別に投資している主要なETFを紹介します。
これまで紹介したETFは米国への投資でしたが、ここでは米国以外の先進国や新興国に投資をするETFの備忘録となります。個人的にはここが一番好きです。

*それぞれの表に書き込まれている数値は2021年1月時点のものなので、より正確に知りたい場合はリンク先のBloombergのマーケット情報にて確認願います。

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
世界42ヵ国の株式で構成される指数に連動するETF。注意しなければならないのは42ヵ国というものの、米国57%、日本7%、中国5%であり、S&P500との相関係数が高く、これだけではリスク分散しているとは言えない点です。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
61,79017.692(十億USD)0.09%2.31%

VEU(バンガード・FTSE・オールワールド<除く米国>ETF)

VEU(バンガード・FTSE・オールワールド<除く米国>ETF)
米国を除く世界50ヵ国の大・中型株で構成される指数に連動するETF。日本17%、中国12%、英国9%がメイン。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
164,35331.248(十億USD)0.09%3.01%

VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)

VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)
中国A株を含む新興国株式の指数に連動するETF。中国44%、台湾16%、インド10%でアジア主軸。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
541,16574.269(十億USD)0.12%2.32%

FXI(iシェアーズ 中国大型株ETF)

FXI(iシェアーズ 中国大型株ETF)
香港上場の中国の大・中型株50社で構成される指数に連動したETF。金融、石油・ガス、テクノロジー、電気通信セクターなどの企業が主要構成。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
1,422,6644.150(十億USD)0.74%2.87%

EWY(iシェアーズMSCI韓国キャップトETF)

EWY(iシェアーズMSCI韓国キャップトETF)
韓国の株式で構成される指数に連動したETF。サムスン電子を筆頭にIT30%超で構成。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
5,025,7087.935(十億USD)0.59%0.67%

EWT(iシェアーズMSCI台湾ETF)

EWT(iシェアーズMSCI台湾ETF)
台湾の株式で構成される指数に連動したETF。ITセクターで6割超。台湾積体電路製造1社で23%。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
2,220,1170.677827(十億USD)0.59%1.72%

EWS(iシェアーズMSCIシンガポールETF)

EWS(iシェアーズMSCIシンガポールETF)
シンガポール市場の指数に連動するETF。金融41%、不動産24%。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
736,4986.057(十億USD)0.59%1.72%

THD(iシェアーズMSCIタイ・キャップトETF)

THD(iシェアーズMSCIタイ・キャップトETF)
タイの株式で構成される指数に連動。エネルギー15%、生活必需品14%、金融11%で構成。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
79,3490.482301(十億USD)0.59%1.10%

EIDO(iシェアーズMSCIインドネシアETF)

EIDO(iシェアーズMSCIインドネシアETF)
インドネシアの株式で構成される指数に連動するETF。金融42%、消費財15%、通信12%。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
609,8830.402001(十億USD)0.59%1.10%

EWM(iシェアーズMSCIマレーシアETF)

EWM(iシェアーズMSCIマレーシアETF)
マレーシアの株式で構成される指数に連動するETF。金融27%、ヘルスケア18%。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
245,6410.404973(十億USD)0.49%

EPHE(iシェアーズMSCフィリピンETF)

EPHE(iシェアーズMSCフィリピンETF)
フィリピンの株式で構成される指数に連動ETF。資本財35%、不動産25%が主軸で金融13%が続く。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
101,8430.157917(十億USD)0.59%0.44%

FEZ(SPDRユーロ・ストックス50ETF)

FEZ(SPDRユーロ・ストックス50ETF)
ユーロ・ストックス50指数に連動したETF。フランス36%、ドイツ30%が主軸。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
1,188,7571.906(十億USD)0.29%2.35%

VGK(バンガード・FTSE・ヨーロッパETF)

VGK(バンガード・FTSE・ヨーロッパETF)
欧州の先進国株式で構成される指数に連動したETF。ネスレが2.9%でトップ。イギリス23%、フランス・スイス・ドイツが各15%。オランダ7%で構成。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
3,308,72614.778(十億USD)0.09%2.43%

EWG(iシェアーズMSCIドイツETF)

EWG(iシェアーズMSCIドイツETF)
ドイツ市場の上場銘柄の実績に連動する投資成果を目指すETF。消費財、IT、金融、資本財が各15%ほどで均衡。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
3,854,9302.632(十億USD)0.49%0.85%

ERUS(iシェアーズMSCIロシア・キャップトETF)

ERUS(iシェアーズMSCIロシア・キャップトETF)
ロシアの株式で構成される指数に連動するETF。エネルギー44%、素材25%、金融18%が主要。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
171,8570.501739(十億USD)0.59%6.41%

TUR(iシェアーズMSCIトルコETF)

TUR(iシェアーズMSCIトルコETF)
トルコの株式で構成される指数に連動するETF。金融24%、必需品23%、資本財19%が主要。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
169,3100.329764(十億USD)0.59%0.55%

AFK(ヴァンエック・ベクトル・アフリカ・インデックスETF)

AFK(ヴァンエック・ベクトル・アフリカ・インデックスETF)
アフリカ関連株で構成される指数に連動するETF。素材と金融が各30%。国別では南アフリカ32%、モロッコ18%が主要。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
11,4750.053417(十億USD)0.79%3.79%

EZA(iシェアーズMSCI南アフリカETF)

EZA(iシェアーズMSCI南アフリカETF)
南アフリカの株式で構成される指数に連動するETF。金融26%、素材25%、消費財24%が主軸。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
459,9180.430981(十億USD)0.59%8.05%

EWZ(iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF)

EWZ(iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF)
ブラジルの株式で構成される指数に連動するETF。金融、素材、エネルギーが中核。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
39,750,3016.553(十億USD)0.59%1.45%

EWW(iシェアーズMSCIメキシコ・キャップトETF)

EWW(iシェアーズMSCIメキシコ・キャップトETF)
メキシコの株式で構成される指数に連動するETF。生活必需品34%、電気通信サービス22%が中核。

出来高資産総額経費率直近配当利回り
2,017,1371.496(十億USD)0.49%0.64%

選択のポイント?~自分の納得できる範囲で取引する~

個人的には新興国を中心としたETFはポートフォリオの5%程度の少ない割合でよいと思っています。理由はリスク許容度の中で分散した投資を実現するためです。

私は、ポートフォリオの米国ETFを主軸として、周りに新興国のETFが散らばっているといったイメージで構成しています。

ポートフォリオ例

上図は2021年1月時点の私のリスク資産の長期投資ポートフォリオ例です。

5%程度といいつつEPHE(フィリピンETF)が大きいですね…
いずれにせよ、イメージとしては主軸となるものがいくつかあり、そのあとに細かいものが連なっていくような感じでしょうか。

いくらこれから新興国が伸びる!と考えていても新興国中心のポートフォリオとするのはリスクが高いようにも思われ、現状は経済の中心を担っている米国を軸に据えながらちりばめるというのが私のリスク許容度にしっくりくるからです。

地域別のETFで多様な投資が可能に!
新興国ETFはボラティリティも高いのであくまで割合としては5%程度に据えておくのが良いかもしれませんね。

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