【長期投資編】セクター別ETF~運用会社別に分けてみた~

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以前に【長期投資編】ETFを探す②~セクター別~という備忘録にてセクター別のETF紹介を書き残していましたが、個人的にもう少しセクター別ETFを網羅し、かつ一覧で分かるようにしたいな~と思ったので改めて備忘録を作成しました。

今回はセクター別ETFを運用会社別(スパイダー・バンガード・ブラックロック)の三つで一覧表を作成しました。
経費率や各ETFを構成する上位5銘柄とその割合は2021年5月現在のものなので時期によっては変動している可能性がある点はご了承ください。

スパイダーから出ているセクター別ETF

*表中の赤塗はETFの構成割合が20%超のもの
*表右側にある青字の数字はETFの構成銘柄TOP5の構成割合を合計したもの

スパイダーのセクターシリーズは10種のセクターに分けた銘柄が出ていますね。
他の運用会社と違う一番の特徴は、不動産セクターのETF(XLRE)がある点ですね。ざっと見た感じでは不動産ETFはバンガード・ブラックロックにはありませんでした。

もう一つの特徴は、各ETFを構成しているトップ5の銘柄が大きな割合を占めているものが目立つという点です。
これはつまり、ETFの値動きはその大きな割合を占めている銘柄の値動きに連動しやすい傾向にあると考えられるということです。
(たとえば、上の図であればXLYはアマゾンが22.84%を占めているので、XLYはアマゾンの値動きに影響を受けやすいと考えられるのです。

そういう意味では、2点目の特徴はリスク分散という意味からはやや好ましくないといえるかもしれません。

スパイダーのセクター別ETFの特徴
・10種のセクター別ETFが出されている
・経費率は0.13%
・不動産ETF(XLRE)がある
・ETFの構成銘柄TOP5だけで過半数を超えるETFが他に比べて目立つ

バンガードから出ているセクター別ETF

バンガードからもセクター別ETFは10種出ています。
さきほどのスパイダーと違う点は不動産ETFが無い代わりに通信サービスETF(VOX)があるという点ですね。

経費率は他の運営会社との比較で最安0.10%

各ETFを構成するTOP5の割合はスパイダーに比べて少なく、構成銘柄が”米国株”であるという点にも特徴があります。

バンガードのセクター別ETFの特徴
・10種のセクター別ETFが出されている
・経費率は0.10%
・通信サービスETF(VOX)がある
・構成銘柄は米国株のみである
・スパイダーよりも若干分散されている?

ブラックロックから出ているセクター別ETF

ブラックロックは他の運用会社よりも細かくセクターを分けており、13種のETFがあり選択肢が一番多いという点に特徴があります。(インフラ・クリーンエネルギー・ティンバー&フォレストというセクターがある)
クリーンエネルギーなどはセクターというよりもややトレンド色が強いような気もしますが、細かい点は置いておきます。

他の運用会社に比べると各ETFを構成するTOP5の割合は一番少なく、分散されていると考えられる。(スパイダーのETFに比べて一銘柄から受ける影響は小さいと思われる。)

また、ブラックロックのセクター別ETFシリーズの名称にはそれぞれ”iシェアーズ・グローバル”があり、構成している銘柄は米国株に限られていない点にも大きな特徴があります。

長期投資の点を考えると経費率0.46%はやや気になりますが、分散という点では最も優れているようにも思えます。

ブラックロックのセクター別ETFの特徴
・13種のセクター別ETFを用意していて選択肢が多い(IGF/ICLN/WOOD)
・銘柄は”全世界”から構成されており、構成比率・投資地域の点では3社の中では一番分散されていると考えられる。
・経費率は0.46%と高め

まとめ

最後に運用会社3社のセクター別ETFの一覧表をまとめます。
上の画像が見にくいという場合には一覧を下記エクセルから見ることができます。

最後に各セクターがどのような経済状況で調子が良いかといった記事解説がありましたので一度目を通してみてもよいかもしれません。
「セレクト・セクターSPDRファンド・シリーズ」を利用した米国株式投資のアイデア例(SBI証券)

各セクターの景気状況別特徴について、先のSBI証券の記事を参考に一覧表にまとめました。(というかほぼそのままですが)

あらためて各セクター別ETFを調べてみるとそれぞれ特徴がありますね。
基本的には偏った構成になっていないか、経費率は低いかという点を見ながら気になるETFを選んでいくことになると思います。

個人的な感想として、スパイダーは不動産と経費率が魅力、分散という意味ではブラックロックが良いかなとは思いましたが、ETFの構成割合TOP5が3社ほぼ共通していれば基本的にはバンガードが運用しているセクターETFでいいのかなと思いました。

コメント

  1. […] […]

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